シリア料理の忘備録

 シリア人の友人の家でシリア料理を頂戴した。忘れないうちにこちらに書き留めておこうと思う。

 まずはクッべ كبّة 。団子とかボールとかいう意味を持つ。かの有名なケバブと同じ語根だ( كب )。中には挽肉とナッツ類(松の実やアーモンド等)が入っている。確かめてはいないが、生地の中にも挽肉が使われているらしい。

 

 一つ目と二つ目でそれぞれ違う形状を持つが、二つとも同じ「クッべ」だ。シリアではクッべという料理が様々な形状で作られるらしい。トルコにもiçli köfte(イチリ キョフテ)と呼ばれる似た料理があるが、紡錘形以外の形状を見たことがない。

 

 続いて、こちらは فريكة と呼ばれる小麦を使った料理。音としてはファリーカの方が正確な気がするが、本邦ではフリーカと呼ばれてスーパーフード扱いをされている。中東地域での伝統的な脱穀方法、およびそれによって脱穀された穀物を指す。デュラム小麦(パスタの原料となるらしい)を若いうちに収穫し、火にかけて脱穀するらしい。

 因みにこの料理の緑色は香辛料等で付けられているわけではなく、穀物の色だ。

 

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 最後に、こちらはシシバラクと呼ばれる料理。中央アジアから中東まで、名前は違えど広く食される。例えばトルコでいうmantı(マントゥ)、ウイグルでいうچۆچۈرە(チュチュレ)に該当するらしい。

 ヨーグルトベースのスパイシーなソースの中に、ワンタンのようなものが沈んでいる。温かい。

 

 

 この日は友人の家で昼食をご馳走になり、そこから夕食でも(別集団と)シリア料理に行くことになってしまった。シリア料理尽くしの一日であった。